皮膚科
皮膚の病気をよくする上で一番大切なことは、日々適切なスキンケアを行うことです。
さて、適切なスキンケアとは何でしょうか?
皮膚を清潔に保ち、保湿、日焼け止めを塗るなどして良好な状態を維持することです。
「言うは易し」ですが、肌質や季節によって、何が適切か変わってくることがあります。
当院では、きちんと診察した上で、患者さんの病変部の状態や部位など、その時々に応じて外用剤(塗り薬)の強さや、保湿剤の基剤などを判断し、正しく外用していただけるように、丁寧にご説明いたします。
外用剤(塗り薬)は直接患部に効く一番のかなめのお薬となるため、とても大事にしています。
ステロイド外用剤は、第1群から第5群まで強さのランクがあります。特にアトピー性皮膚炎などの慢性疾患は、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏など、体の免疫システムを幅広く抑制する薬剤を長期にわたり塗布していく必要がありますので、不必要に強い薬を外用することがないように、都度診察の上、症状にあった薬を適切に処方しております。
外用してもなかなか掻くのがやめられないときなどは、かゆみどめの内服薬を併用していくことも有効です。内服していただく主なものは抗アレルギー薬となります。ステロイドの配合されている強い内服薬などは、必要最小限にとどめるよう経過を見ながら判断していきます。
また、最近ではバイオテクノロジーの進歩により、免疫システムで皮膚炎の発症・悪化に関わる部分だけを狙い撃ちにする生物学的製剤が開発され、より効果の高い注射や軟膏などによる治療が可能になってきました。IL-4やIL-13、IL-31などの免疫に関わる物質(サイトカイン)の働きに作用することで、かゆみや皮膚の炎症を根本から押さえ込むことができます。
当院もすでにこの治療を行っており、アトピー性皮膚炎、特発性じんましん、結節性痒疹に非常に有効です。
ただし、注射剤に関しては高額であるため、患者さんの経済的負担も考慮し、さきにお話ししたスキンケアやステロイドや保湿外用薬などのいわゆる標準治療に真面目に取り組んでくださっても、なかなか充分効果が得られない方が適応となります。
主な対応疾患
- アトピー性皮膚炎
- じんましん
- かぶれ・虫刺され
- 多汗症(全身、わき、手足)
- 帯状疱疹
- 単純ヘルペス
- 掌蹠膿疱症
- ほくろなど皮膚の腫瘍
- 巻き爪
- 円形脱毛症
- 上記以外にも皮膚の疾患はたくさんあります。
お困りのことはお気軽にご相談ください。
また各種予防接種も受け付けております。
接種希望日の5日前までにお電話にて、ご予約ください。
(ワクチンの供給状況によりお日にちを長くいただくこともあります。ご承知おきください)
アレルギー科
皮膚は、体外からの様々な刺激から私たちの体を守ってくれる最大の臓器です。そのため、アレルギーが起こりやすいのです。いくつか例を挙げてみます。
花粉で鼻水や目のかゆみに困ったときに、一緒に目の周りや顔がかゆくなることがあるかと思います。目や鼻の症状に比べると、あまり周知されていないように思いますが、花粉が皮膚に付着し、花粉症性皮膚炎を起こしているのです。
時計やベルトの金属の当たるところがかゆくなる、ピアスをするたび耳がかゆくなる、歯科の治療を受けてから身体にかゆみが出るようになった、などの症状が出たら、金属アレルギーかもしれません。
食べ物に関しては、小児の場合は、鶏卵、魚卵、牛乳、小麦粉、ナッツ、果物などが代表的です。最近では、成人してからの食物アレルギーも増加しているようです。職業性のものや、ペットの飼育、マダニやクラゲに刺された後に発症するものもあります。
また、内服薬や注射薬をはじめとして、薬に対して過剰な免疫反応が起こることがあります。湿布や塗り薬、点眼薬、吸入薬でも起こることがあります。
原因の薬剤を中止すればすぐに治るケースもあれば、発熱、全身の発赤、みずぶくれの多発、肝臓や腎臓など内臓の障害にまで及ぶ重篤なケースもあります。これは薬物に対するアレルギー、薬疹と言われます。
当院では、これらのアレルギー症状に対しても適切に対応します。また、原因検索が必要な場合は、血液検査やパッチテスト等も行います。
形成外科
いぼや皮膚腫瘍、おでき、爪のトラブルなど、それぞれの症状に応じた処置をしております。
当院で行う外来手術は、原則火曜日の9:30~もしくは14:30~となっております。
大きな腫瘍や、視診、ダーモスコピー、皮膚生検などの検査結果から悪性のものが疑われる場合は、総合病院の形成外科にご紹介いたします。
ご高齢の方の床ずれなどについてもご相談ください。
美容皮膚科
院長自身、顔にニキビがあると言うよりニキビの中に顔がある?というくらい、肌に自信が持てない時期が長くありました。
最近では、保険診療でもニキビの治療はかなり効果的なものがあります。
副作用が強く出てしまう方などには、穏やかに効果が出てくる治療法をご提案しています。
肌が弱くてどんな化粧品も合わず困っていらっしゃる方には、低刺激性の化粧品をご提案し、シミを薄くしたいなど若々しい肌を保ちたい方には、ピーリング、イオン導入、プラセンタ注射なども行っております。
男性型脱毛(AGA)・女性型脱毛(FPHL)などもご相談ください。